関東各地で相次ぐ強盗事件で、警視庁は10日、東京都足立区の住宅に強盗に入ろうとしたとして、土木作業員の永田陸人容疑者(21)=金沢市=ら4人を強盗予備や窃盗未遂などの疑いで再逮捕し、発表した。このうち永田容疑者を含む3人は、東京都狛江市で起きた強盗致死事件の実行役として起訴されている。
捜査1課によると、4人は共謀して1月20日、足立区花畑の住宅周辺を強盗目的でバールを持ちながら歩き回り、インターホンを押すなどした後、窓ガラスを割って侵入した疑いがある。
事件前に「アポ電」、住人は避難
捜査関係者によると、この住宅には事件前、警察官をかたって資産状況を尋ねる「アポ電」があり、住人が避難していたため容疑者と鉢合わせなかった。
永田容疑者ら3人はこの前日、東京都狛江市の住宅で女性(当時90)が死亡した強盗致死事件に関わったとして逮捕、起訴されている。
4人のうち永田容疑者は現場近くに止めていたレンタカー周辺で待機し、警戒中の警察官から職務質問を受けた。ほかの3人は実行役として家に侵入していたが永田容疑者の様子を察して何も取らずに逃走したとみられる。
このレンタカーは、狛江市で発生した強盗致死事件で使われた車両と一致。捜査関係者によると、警視庁が車内から押収した携帯電話を解析したところ、狛江市の事件の住所だけでなく、足立区の住宅の住所も記載されていたという。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル